夏休みの思い出

夏休みが終わり、どの教室からも元気そうな学生の声が聞こえてきました。今年の夏は、梅雨明け直後から近年まれに見る暑さで、夏休み期間中も例外ではありませんでした。そんな中、学生たちは思い思いの夏休みを過ごしてきたようです。
私のクラスには、京都の大学のオープンキャンパスに行ってきた学生がいました。同じ大学を狙っている学生と連れ立って、格安の夜行バスを利用して行ってきたそうです。実際に足を運んで、自分の目で見てその大学を確かめることで、その学生たちの場合は、入学したいという気持ちがより強くなったとのことです。インターネットやパンフレットでは触れられない空気を吸うことができたのでしょう。
それ以外にも、オープンキャンパスに行ったという学生が何名かいて、私が日ごろから言い続けてきた「自分の眼で見ろ」ということが実践されたようです。やっぱり、4年間そこで暮らすわけですからね。しかも海の向こうじゃないんだから、京都ぐらいでも行って確かめてみるべきですよ。
私はと言うと、この夏休み、けっこうハードに送りました。ちょうど1週間前の月曜日は、愛媛(えひめ)県の今治(いまばり)から船で大三島(おおみしま)に渡り、そこからしまなみ海道を自転車で今治まで、約50キロ走りました。猛暑日の炎天下でしたから、汗が大量に流れ出し、500mlのペットボトルの一気飲みを何回もしました。でも、自転車で風を切って走るのは清々しいかぎりで、心地よい疲れを味わいました。1日中素手でハンドルを握っていたため、陰になっていた両手の指先と腕時計の下だけ白く、残りの部分がこんがりと焼けました。
ただ、廃墟となった家や学校などが目立っていたのには、心が痛みました。橋によって本州や四国と陸続きとなったことが、瀬戸内海に浮かぶ島々に幸せをもたらしたのでしょうか。大いに考えさせられました。
最上級クラスの今週の作文の課題は、夏の思い出を社会性という切り口で考えてみることです。どんな作文が出てくるのでしょうか。

金原 宏

Posted by KCP

2010/08/30 18:08 2010/08/30 18:08
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中間テストの結果

中間テストから1週間、クラスの学生にテストの結果を渡しました。悲喜こもごもといっては言い過ぎかもしれませんが、にんまりした顔と渋い顔が教室内のあちこちに。がくっと成績の落ちたJさんがどんな反応を示すのか気になっていたのですが、淡々と成績表を受け取り、落ち込む様子もありませんでした。あまりに落ち込まれても困るのですが、こうもあっさりしていられても、「あんた、その成績で満足する気?」と問い詰めたくなります。
結果の概説をし、間違えた学生が多かった問題は詳しい解説を加えました。文法は私の予想を上回る出来で、学生たちをほめました。授業で取り上げた文法を使って書き換える問題が大健闘で、それが全体の点数を底上げする形になりました。学生たちは着実に力をつけているのでしょう。しかし、読解の指示詞の指示内容を答える問題は、出来があまり芳しくありませんでした。力のある学生はよくできていましたが、中位より下の学生は軒並み大苦戦でした。図らずして実力差が如実に表れた問題となりました。後半はこの点に力を入れて、読解力を引き上げたいです。大学入試並みの問題を出していますから、何とか乗り越えてもらいたい課題です。


金原 宏

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2010/08/19 20:06 2010/08/19 20:06
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夏休み

KCPは来週1週間、夏休みです。毎年、8月末の1週間が夏休みで、例年ならお盆の後なので暑さのピークも過ぎ、小さい秋を感じさせられることもあるのですが、今年は、もしかすると、猛暑の盛りかも知れません。
今日は、夏休みを控えて、授業中に夏休みの注意事項を放送しました。1週間、学生を教師の目の届かないところに置くことは、教師にとっては心配の種を1つ抱え込むことになります。まずは何事も起こらずに、できれば有意義に過ごしてもらいたい――というのが、教師の偽らざる心境でしょう。
今年は7月法律改正があり、日本語学校の学生は一時帰国しやすくなりました。今日の私のクラスの学生も、2名が夏休みを利用して一時帰国します。でも、帰国すると日本語に接する機会がぐっと減り、夏休みが終わって日本に戻ってきたとき、すっかり日本語を忘れてしまっている学生がよくいます。一時帰国してリフレッシュしてきてくれるのはいいのですが、勉強も忘れてほしくありません。
また、この法律改正で、アルバイトに関する規則も少し緩やかになり、去年までよりアルバイトがしやすくなりました。しかし、これも、アルバイトにどっぷり漬かって、身も心もちっとも休まらなかった――などということのないようにしてもらいたいです。

金原 宏

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2010/08/18 19:03 2010/08/18 19:03
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お茶会

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朝の気温が29度だとか、今日の予想最高気温が36度だとかと天気予報で聞かされると、朝から戦意喪失してしまいます。一歩家の外に出れば、暑苦しい蝉時雨に見舞われ、駅まで歩く元気すら失われそうになります。
今日の東京の最高気温は37.2度で、今年最高を観測しました。日曜日から、最高気温が35度を超える猛暑日が続いています。確か、「この暑さも火曜日までです」という予報が出ていたのですが、いつの間にか暑さが延長されたらしく、明日の予想最高気温も35度。再提起尾ですら28度とか言っていますから、涼しくなる暇がまったくありません。ちなみに、今日の最低気温は28.9度で、朝から蒸し暑いこと極まりなしと言ったところでした。
今日はお茶会がありました。いつもは涼しげに見える浴衣も、今日ほどの暑さになると、きっちり着こなしているだけに、何だか暑そうに見えてきてしまいます。でも、さわやかな水色に赤と黄色で花火をあしらったお茶菓子は、一服の涼感をもたらしてくれました。何回やってもお作法どおりにできないのですが、今日もおいしくお茶をいただきました。おかげで眼がパッチリ開いて、午後からの仕事が捗りました。
これから家に帰るわけですが、どんなに進んでも尽きることのない蒸し暑さのジャングルに踏み込まねばならないのかと思うと、お茶でよみがえった元気も萎えてきてしまいます。

金原 宏

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2010/08/17 18:01 2010/08/17 18:01
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8月 16日

中間テストが終わり、気が抜けてしまったのでしょうか、今日はどのクラスも遅刻・欠席が多かったようです。昼休みに用事があって1階に下りたら、今日の授業を欠席したCさんがいるではありませんか。「今まで何してたの!」と聞いたところ、「すみません、12時まで寝ていました」という答え。「ゆうべは何時に寝たの?」「12時に…」「じゃあ、12時間も寝てたのか、このくそ暑いのに」「はい。でも、部屋にはエアコンがありますから…」。と、まあ、のれんに腕押しというか、何とも手ごたえのないやり取りをしました。このCさん、明日はお茶会でお点前を披露するのですが、大丈夫なのでしょうか。いささか、心配です。
そんな“事件”の後、JさんとKさんが進学相談に来ました。2人とも京都の大学に憧れていて、そこを第一志望にしたい模様。ちょうどうまい具合に、来週、KCPが夏休みの時期に、2人の志望校のオープンキャンパスがあるので、まずはそれに出てしっかりした情報を集めてくるように指示しました。東京にいては、京都の大学の情報はネット以外に手に入りにくいですから、直接乗り込んで可能なかぎりの情報を集めてくることが肝心です。生で大学を見てくることも、欠かせません。単なる憧れから志望校へと格上げできるかどうかは、こういった自分の目で耳で集めた情報で決めるべきです。
2人は留学試験でどのくらいの点数を取ればその大学に入れるかを盛んに知りたがっていました。これぐらいの見当で、という点数は答えられますが、それはあくまで進学する意志や動機がしっかりしている場合です。それがあいまいであるがゆえに、留学試験で高得点をあげたにもかかわらず、どこの大学にも受からずに帰国したという学生がいました。Cさんはその点がちょっと心配なのですが、どうでしょうか。Jさん、Kさんも志望理由をうまく表現できるかとなると、不安を感じざるを得ません。単なるパッションだけで合格できるほど、大学は甘くはありません。

金原 宏

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2010/08/16 19:58 2010/08/16 19:58
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実習生の授業

初級の私のクラスで、先週から実習していたWさんが、今日は教壇に立ちました。漢字の授業を担当してもらいました。
必死さ、ひたむきさも伝わってきたものの、異常に緊張していることが手に取るようにわかり、見ていてハラハラのし通しでした。それは学生にもよくわかったようで、授業の途中で「先生、がんばって」という声がかかるほどでした。
でも、学生たちは最後までWさんの授業についてゆき、きちんと指示を聞き、クラス全員が授業を盛り上げていました。これは単なる同情などではなく、Wさんが学生との間にきちんとした関係を作ってきたからだと思います。ある種の信頼関係ができていたからこそ、学生たちはWさんの授業についていったのです。
もちろん、信頼関係だけで授業が成立するわけではありません。授業の内容も、学生たちの期待を裏切るものではなかったからです。学生たちにとって、何がしか知的好奇心が刺激されるものが、使えるものがあったからこそ、Wさんの話に耳を傾けたのであり、そうでなければそっぽを向いてしまいます。また、授業が理解できなければ、学生は教師の授業を無視してしまう、非情なところがありますから、そういう意味でも、今日のWさんの授業はよかったのだろうと思っています。
これは学生からの視点を離れていますが、Wさんには漢字の授業として30分の時間を与えましたが、この制限時間内に授業を終わらせたところは評価できると思います。実習生の多くが制限時間をオーバーしてしまうのですが、そうはなりませんでした。教案指導の段階で、口を酸っぱくして注意したせいもあるでしょう。ただ、そのために、Wさんが授業を急いでしまい、それが緊張や焦りにつながった面も否定できませんが。
何はともあれ、Wさんは立派に授業を終えました。懸命に授業をしていました。とかく経験や知識でごまかしてしまいがちな私自身の授業を反省させられました。

金原 宏

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2010/08/11 17:53 2010/08/11 17:53
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実習生との二週間

今週と来週、私が受け持っている初級のクラスに、S大学からの実習生Wさんが入っています。大学で日本語教育を専攻し、その最後の仕上げとしての実習です。今日は私が授業する日であり、Wさんは私の授業をじっくり観察し、それを実習ノートに記録します。こういうのを嫌がる先生もいますが、私はどうがんばったって今の私のやり方でしか授業できませんから、半分開き直ったような形で実習生に見てもらいます。
今日もそういう感じで、いつものペースで授業をしましたが、ふだんは上級を教えている私の授業のやり方は典型的な初級の授業の進め方とは少し違うので、果たして実習生にとって勉強になったのでしょうか。実習ノートを見ると、Wさんには私のやり方が新鮮に映ったようです。このやり方が初級の学習者にとって有効かどうかの考察まではなされていませんでしたが、大学生の実習生にそこまで求めるのは無理な話でしょう。
私自身、自分のやり方が実習生の眼から見てもどうしようもないほどのものではなかったことに一安心しています。いくら注意していても、どうしても上級っぽい教え方になってしまうので、学習者に受け入れられているのだろうかというところがどことなく心配なのです。私が予期していなかった角度から見られて褒められ、柄にもなく舞い上がってしまったところもあります。
実習は、教師にとっても自分の教え方の棚卸をするよい機会だと思います。この2週間、私も大いに利用させてもらいます。

金原 宏

Posted by KCP

2010/08/04 20:51 2010/08/04 20:51
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KCPでやっていること。。。

スピーチコンテストが終わったと思ったら、今日はバス旅行の集金です。そう、バス旅行まで、ちょうど1か月です。今年のバス旅行は、富士山五合目と、富士急ハイランドです。このコースは毎回人気があり、私が今日入ったクラスでも、ほとんどの学生が旅行代金を支払いました。1人で行ったら交通費だけでも7千円はするコースを、その1/3ぐらいの値段で行けるのですから、大変お買い得です。みんなと一緒に行くところにも意義があり、行った先でわいわいがやがやしながら思い出を作ることができます。今年のバス旅行は、どんな思い出をもたらしてくれるのでしょうか、今から楽しみです。
KCPは学校行事ばかりしていると思う人もいるかもしれませんが、実際、そんなところもあります。勉強だけなら、国でもできるし、日本の大学に入るための単なる予備校にしかなりません。そうではなく、もっと広い世界を見てもらいたいと思っているので、いろいろな行事を用意しているのです。もちろん、日本語の勉強をおろそかにしているわけではなく、やるべきときには集中してやりますよ。
その勉強のほうは、学生たちももうすぐ中間テストだということに気がつき、受けていないテストを受けたり、不合格だったテストの再試に臨んだり、欠席の日のプリントを集めたりし始めました。暑くて勉強には不向きな季節ですが、授業後、自習室で6時まで勉強できます。わからないことがあったらすぐに先生に聞けますから、その気になれば最適な学習環境が確保できるのです。この夏に鍛えて、素晴らしい結果を出してほしいものですね。

金原 宏

Posted by KCP

2010/08/03 19:48 2010/08/03 19:48
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