奥ゆかしい

運動会の各種目に出場する選手を決めました。人気のある種目には立候補者が集まり、じゃんけんで決めていました。
運動会の花形は、何と言ってもクラス対抗リレー。男女2名ずつを選びますが、いつも微妙な駆け引きがあります。立候補するよりは、誰かに推薦されて選ばれたいという気持ちが強いのでしょうか、足が速いという事前情報がある学生も、すぐには「私が…」とは言いません。
今日のクラスでは、授業でも積極的に発言するKさんが立候補。学期始めの自己紹介のときに「足が早い」と言ったHさんは、周りを見ていてなかなか手を挙げません。リレーの選手を後回しにして他の競技の出場者を決めていたら、Hさんは自分としてはあまり出たくない競技の選手に選ばれそうになってしまいました。そこまで追い込まれてようやく、「リレーに出ます」と言いました。
小柄なTさんは、いつも動作がすばやく、いかにも走るのが速そう。自然発生的にTさんという声が上がり、Tさんもまんざらでもなさそうな顔で同意したので、Tさんも選ばれました。Nさんは人気の高い綱引きに立候補し、じゃんけんに負けて「リレーをします」と宣言。
花形種目に「私が、私が」と立候補するのははしたない、どこか反感を買いそうだというメンタリティーがあるのでしょうか。私が子供の頃は、みんなそういう気持ちを持っていましたが、今の若い人はどうなのでしょう。今の世相からすると、そういうのは流行らないように思うのですが…。
「奥ゆかしい」という形容詞を学生たちが知っているかどうかはわかりませんが、どこか奥ゆかしさを競っていたようなリレーの選手決めでした。

金原 宏

Posted by KCP

2010/05/20 16:18 2010/05/20 16:18
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